私は名ばかり社員


ボーリング大会参加費は傾斜負担しました、だって

                               杉本 佳代

 

 パートの多いAさんの職場では近年、部の懇親会と組合活動を兼ねたボーリング大会が恒例になっています。運営は組合の職場委員が行い、部長や課長も参加します。

Aさん、久しぶりのボーリングで盛り上がったまではよかったのですが、後日負担金の通知メールを見てビックリでした。もともと一部自己負担があることは承知していました。けれども非組合員であるAさん他数名には、清算の時点で初めて組合からの費用補助がないことが判明したのです。組合員ではないのですから当たり前のことかもしれませんが、開催のお知らせの中では何も問題にされていませんでした。でも実際には補助金の3千円が出なかったので、その分は他の参加者が負担することになったわけです。

 それなら部長のように組合員じゃない人も?と聞くと、過去に、組合に所属していた人には補助が出るという返事だったとか。勝手に職場の行事と組合活動を混同させといてそれはないでしょ。これじゃ組合員以外の人が参加したら迷惑みたいじゃないですか。

そしてAさんたちに送られた名指しの個別メーには、あなた方に補助がない中で役職毎に費用を傾斜分担しましたという一文があり、役職者名と分担金額の一覧まで添付されてきたというのです。これではまるで、Aさんたちが参加したからこの人たちの負担金が増えたと言わんばかりじゃないですか。

 最終的にパートの負担金は5百円だったそうですが、何とも失礼な話です。こんな後味の悪い懇親会にしたのはいったい誰?