松崎菊也「フドートク主義」宣言

 

            イベント屋が考えそうな党大会


 まつざき・きくや 戯作者 コント集団「ザ・ニュースペーパー」リーダーを経てTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか」のパーソナリティ等ラジオテレビでも活躍。現在は執筆活動のほか政治風刺ライブなどを行なう。日本大学芸術学部卒


 

 おおかた党と付き合いのあるイベント屋に丸投げしたんだろう。「さなえ」だらけの自民党の党大会。等身大さなえパネルが置かれ、参加者は「さなえ」と並んで写真が撮れる。地元の芸能人を人寄せに使う手法。

 要するに女性自衛隊員が制服で登壇して国歌を歌うのも党から自衛隊に依頼したはず。命令された彼女も、上官も、党幹部も、イベント屋も、自衛隊法で「制服を着て特定の政党の政治活動に参加してはならない」という条項など読んだことさえなかっただろう。小泉防衛大臣に至っては、「私人として制服を着て参加したから法には抵触しません」という訳分からん言い訳をし、笑顔で彼女と握手する写真を自分のSNSにアップしたくせに慌てて消去した。一連の流れが自衛隊を憲法に明記させるためのハカリゴトと思うには、どいつもアホ丸出しだ。

 世良公則が出て来て「燃えろ、いい女~」を歌い、続けて「燃えろ、さなえ!」と替えた。ここでコールアンドレスポンス。もう一回「もえろ」とやって聞き耳を立てる。間髪を入れず会場の党員は「さなえ!」と絶叫すると踏んだが、無残に空振りした。党は一枚岩ではないんだろう。「さなえ」一辺倒じゃもたん、という側の切り崩し工作と解釈しても、早い話が幼稚な縄張り抗争。そのすべてを有権者は観ていた。