松崎菊也「フドートク主義」宣言

 

         口が滑った代償    


 まつざき・きくや 戯作者 コント集団「ザ・ニュースペーパー」リーダーを経てTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか」のパーソナリティ等ラジオテレビでも活躍。現在は執筆活動のほか政治風刺ライブなどを行なう。日本大学芸術学部卒


    駐大阪総領事「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬のちゅうちょもなく斬ってやるしかない。その覚悟はあるか」はすごかったな。大阪に詰めているだけある。大阪弁のドツキ漫才を連想した。「お前が勝手に突っ込んだんやないかい。首斬ったろうかワレ」のほうがまだ柔らかい。

 米韓軍事演習とかやると、ミサイル打ち上げて「軍事挑発を続けるのであれば、ソウルとワシントンを火の海にしちゃるけん覚悟せんね!」と声を張り上げる北のおばさんアナウンサーも連想した。それでも「汚い首は一瞬のちゅうちょなく斬る」のドギツサが際立つ。

 総理はボロッと口が滑ったのだ。本会議場では無難に官僚が作成した答弁書を読むことで切り抜けて来たが、委員会では眼を剥いて感情をぶちまけたベロを過信したのだ。

 中国という国は「舐めたらいかんぜよ外交」だ。外国首脳が口を滑らせようものなら一気呵成。対抗してアメリカ製中古武器を買い漁ろうが、向こうから見りゃ真正面の三日月状の防波堤の波打ち際に点在する原発を一発ずつミサイル攻撃すりゃこの国は一巻の終わり。そんなに戦争したけりゃ、総理が最前線に行け。最高司令官だろ。あんたの仕事は子どもに「戦地へ行け」と命じるのではなく、「お隣とは仲良く」と教えることだろ、なあ総理?