編集委員の「一語一笑」


 大学4年の時、野球部の部長先生が亡くなり学内で体育会葬が行われた。私は野球部ではなかったが体育会に所属しており主将が「整列して挨拶するぞ」と言い出し「何でだよ」と言いつつ整列。そこへ長身の男が一人で歩いてきた。オーラに包まれたその男は私たちの挨拶に片手を軽く上げて応えた。長嶋茂雄先輩であった。合掌(駿)

 

 「わが巨人軍は永久に不滅です」とは亡くなった国民的ヒーロー・長島茂雄さんの、名言だとされるが、私にとって忘れがたい迷言は、バックネットによじ登ったクモ男の「巨人軍は永久に不潔です」というブラックギャグメッセージ。彼こそはアンチ巨人フアンが拍手した隠れたダーク・ヒーローなのです。(B)

 

 梅雨の前は動・植物にとってよほどいい季節なのか。我が家のベランダのカボスの枝に卵を産みつけた青虫が葉を食べつくし、いつの間にか器用に自ら糸を回してさなぎになり10日ほどで鮮やかな黄アゲハになって飛び去った。チューリップとクレマチスの花が終わりブライダルベルに代わる。網に朝顔がツルを巻き付けはじめた。(ま)

 

 今年も採れたての根曲り筍が、秋田の妹から届く。熊も好物なので、遭遇に注意しながら採ったもので、感謝して味噌汁や煮付けで食べる。最近は、缶詰や真空パックの加工保存が出来るが、昔は保存が難しく食べ切った。小学生の頃友人の誕生会で、おばあちゃんが大鍋で山盛りの筍味噌汁をご馳走してくれたのが懐しい。(も)

 

 来春に高校入試を控えた中3の受験生。昨今は中程度の公立高校を目指すだけでも週3、週末も補講等塾通いが大変なようだ。中学の定期試験前には休日の午後から8時間ほど、夕食持参でテスト対策用の勉強会もあるらしい。更に試験当日希望者には朝6時から塾を開放、学校まで送り届けてくれるという。当節の塾はそこまでやるか!(百)

 

 散歩に行く公園の大欅が伐採された。区のお知らせでは、樹木医の診断により、根元に空洞があり、倒木の恐れあり、が理由でした。5日間かけて伐採。高枝に作業員が上り、枝にロープをかけて切って下す。切り株を見るときれいで、空洞はない。樹木医の誤診ではないのか。医療ミス?(O)

 

 去年11月、秋なしで夏から冬になったと感じた。そして今年3月、春なしで夏になったかと思った。春夏秋冬、四季があってこその日本と思っていたが、それが怪しくなったな、と思っていたら、この6月、梅雨入り宣言があって数日後から猛暑日が続く。半年以上が夏だ。「温暖化」という言葉も、「猛暑化」という方が合っているかも・・・。(M)

 

  森信三氏の『修身教授録』に出会い、熟読中。明治から平成の時代を生きた「国民教育学の父」と評される同氏のことは常に意識していたが、初めて書物を読んだ。1937〜38年、中国との戦争に本格的に突入する時代に、若き学生向けに語った言葉一つ一つは、現代を生きる私たちの心に重く深く響く。戦後80年、過去から何を学び、未来をどう展望するか。(亀)

 

 月一ご近所高齢女子会、コロナ禍の一人⒑万円給付のことを忘れている人も。たっ た5年 しか経っていないのに・・・・アベノマスクのことはしっかりと覚えていたけどね。こ の度 の2万円給付なんてすぐ忘れられるに違いないかも。でも一時的な選挙目当ての政策だ から それでいいのかも。2030年に賃金100万円増なんて笑うしかない!(京)

 

 イスラエルがイラン攻撃に踏み切ったのは、イスラエルがイランに核開発計画が残ることを危険と考え、イランと米国の核開発計画を巡る協議を妨害するためであったとフィナンシャル・タイムズのギデオン・ラックマンが説明。トランプはイスラエルの妨害に同調したわけだが、イランの核兵器開発についてはIAEAも「証拠がない」と言っている。(か)