松崎菊也「フドートク主義」宣言

 

       『総裁選と言うよりは』    


 まつざき・きくや 戯作者 コント集団「ザ・ニュースペーパー」リーダーを経てTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか」のパーソナリティ等ラジオテレビでも活躍。現在は執筆活動のほか政治風刺ライブなどを行なう。日本大学芸術学部卒


  

  「日本の総理大臣を決める総裁選」って、ちょっと待て。参議院選挙の敗北を総括して責任を取って石破茂は自民党の総裁を辞めることにしたのだったな?

 衆参で少数与党ということは、総裁が誰になろうとも、自民党は野党と話し合わなければ政権は機能しないということだ。総裁が誰になろうとも、石破政権で野党と約束したことを反故(ほご)にできるはずはないのだ。あっちへペコペコ、こっちじゃ拝み倒すしかないのだ。その割にゃ候補者どもは威勢のいいことしか言わないなあ。

 美味くもねえ備蓄米を掻き込んだ途端に「この国をもう一度世界のてっぺんへ」とか言われて、ぶわっと噴き出しちまって、よせよおまえ、この国は世界のてっぺんに立ったことさえねえだろうよ! 散らばったオマンマ拾いながらつくづく思うのは、人も道路も下水管も一気に高齢化が進んでいつ陥没するかわからない国で、外向けにミサイル整備するよりインフラ整備だろ。寝言言ってんじゃないよ。「背伸びばかりせずに足下を見つめて普通の国に戻りましょう」と訴える候補者がひとりもおらんのはどういうわけだ?

 お~い候補者。おまえら「政治とカネ」で傾いたくせに、その忘れっぽさは何だ? いつまでも大企業の銭儲けのお手伝いでおこぼれちょうだいしてるようなら、「総裁選」を「総賽銭」に字を変えるぞ!