編集委員の「一語一笑」


 最近は現役の頃ほど本を買えず、もっぱら蔵書をひっくり返して再々読だが、毎日・朝日土曜版の書評欄のほか、図書(岩波)、波(新潮)、ちくま(筑摩)などの書評誌は欠かせない。新刊紹介のほか、ちくまの鹿島茂「吉本隆明2019」、岸本佐知子「ネにもつタイプ」、波の川本三郎「荷風の昭和」が面白い。(ま)

 

 テレビで気象予報士が出した「紅梅と白梅の違いは?『A:幹の色』『B:葉の色』の2択」というクイズ。「問題が間違っている。花の色だよ」と言いたかったが正解はA。幹を切って断面がピンクがかった色だと紅梅、白っぽい色だと白梅とのこと。なので、白い花の紅梅や紅色の花の白梅もあるとのこと。そんな馬鹿な。(M)

 

 囲碁の現役女性プロ棋士の杉内寿子さんが公式戦で最高齢(96歳勝利記録を打ちたてた。トッププロのピークはだいたい20代から30代前半だから杉内さんの快挙には心底驚きを禁じ得ない。私自身、趣味の囲碁対局では、よく目算や形勢判断を誤るが、どうやら人間の年齢とか能力についても大きな誤算をしていたらしい。(B)

 

 アメリカのプロスポーツ、野球、フットボール、バスケット、の選手の年俸がなぜ高額なのか。入場料が桁違い。ワールドシリーズの平均入場料が60万円、先日行われたスーパーボールのVIP席が2000万円、TV中継のCM料30秒間で10億円。弗、弗、弗の美国。(O)

 

 ケーブルTVで「焼芋カフェ」の紹介があり、散歩で行く善福寺公園に近いので訪ねた。壺焼で「むさしこがね」「むさし金時」「シルクスィート」の三種、生産農家から直接仕入れ。別メニューにブリュレ・羊羹・スィートポテト等、鉄瓶で沸かしたお湯の煎茶がおすすめ。金時を食べたが、次は別の芋にチャレンジしたい。(も)

 

 『不道徳な見えざる手』の著者でノーベル経済学賞を受賞したジョージ・A・アカロフは情報の非対称、売り手だけが多くの情報を持ち、買い手が正確な情報を持たない商品の典型が中古車で、低品質の中古車を外見からは腐っているのが分からない「レモン」と呼んだ。(か)

 

 そこの○○さん宅で工事をするのであいさつに、との訪問を受けた。工事車両が道を塞いでご迷惑をと低姿勢だったが、帰り際についでのように「あの屋根の...」と言い始めた。適当にあしらったがその2日後、違う業者を名乗る男が全く同じことを言いに来た。近所で工事の始まった家はない。サギなのか空き巣の下見か?(百)

 

 能登半島1周を毎年自転車で疾走する大会に出場し始めて30年。地震から2ヶ月経過しても夢の中に出てくる。身体、魂が常に能登の大地と密接不可分だと感じる。民宿でお世話になっている人、沿道でいつも声援を送ってくれる人、そうした人々のために何ができるかを瞑想する日々。いずれボランティア活動に参加したい。(亀)

 

 能登半島地震が発生してから関西万博中止論が活発化している。前売券の売れ行きも芳しくないらしい。二億円トイレの話も出てきてますます税金使い道について批判が高まっている。建設が間に合わなくて中止するよりも「能登半島地震復興支援を優先するために万博中止」っていう大義名分ができる。中止するなら、今です!(京)

 

 支社の友人が飲み会で語った話。昨年度他支社との合併で5名になった女子社員が今年度は4名に減員。3ヶ月ほど前1人が退職、その後1人が亡くなる不幸で2名に。お先真っ暗。支社長は「どうしたらいいか考えろ。どうせ60点くらいの答えだろうけど」と。考えるのは管理者たるあなたでしょ!2人に振るな!と友人の怒り爆発。(こ)

 

 私の息子、娘はいわゆるZ世代。生まれた時には既に、パソコン、インターネット、携帯電話があり、物心ついた頃からTVゲームに夢中。長じて大学でコンピュータを学びIT関連の仕事に就く。特に息子はなりたかったゲーム制作者に。好きなことを仕事にできるのは幸せ。ちなみに私の子どもの頃の夢はレーサー。(駿)