編集委員の「一語一笑」



 10年以上つとめたマンション管理組合の理事長を、この3月で退任した。第二次大規模修繕工事を機に理事会に参加し、貯水タンクの水道管直結工事、エレベーター更新工事等も実施した。直近はコロナ禍、総会は議決権集約方式でみなさんの協力を得てきた。住民高齢化対策は若い人に任せよう。(ま)

 

 お雛様を飾った。いい歳になってと笑われるが、子供の頃からの憧れで、旅先で見つけたものや友人の手作りの小さなものを集めてきた。雪深い地で育ち春への強いあこがれと、成長してからは年度末の不安な時期と重なり、お雛様にはホッとさせられる。お供えの桜餅も大好きで、今年は何回食べられるか楽しみ。(も)

 

 友人たちと飯田橋から神田古書街を通ってお茶の水まで散策。神田の浮世絵店で詳しく説明を聞いて写真じゃわからない巧妙な技術にびっくり。狭い店なので商談の声が聞こえてきた。「1億はちょっと…、6000万なら即決で…」と。みんなで「すごッ!」浮世離れ?ランチのあと株主優待券で静嘉堂美術館へ。曜変天目茶碗に感激。(こ)

 

 広島市教育委員会が市立小学校の平和学習教材に引用掲載してきた漫画「はだしのゲン」を削除することを決めた。作者の中沢啓治さんは被爆者。死ぬまで反戦を訴え続け天皇の戦争責任を言及したことでも有名だ。広島選挙区から議員になった国賊売国奴総理の圧力があったのではと勘繰るのは私だけ? (駿)

 

 中沢啓治さんの名作反戦漫画「はだしのゲン」。いまでも全巻が私の本棚にある。その「はだしのゲン」が、広島市教育委員会の決定で学校教材から外されることになったそうだ。表向き理由は「ゲンが病気の母親のために池のコイを盗むシーン」などが問題だと。なーるほど。カープ党を自認する岸田さんへの忖度ってわけだな。(B) 

 

 トルコで大地震。関東大地震から100年。3月11日で東日本大震災から12年。災害は忘れたころにやってくる。災害関連死は持病を持つ高齢者に多い。飲まなければ大変なことになる薬を7日分、ファスナー付きのビニ袋に入れて、いつでも持ち出せるように。そして、消費期限を超えないよう、薬をもらう度に入れ替えよう。(M)

 

 週刊朝日が5月休刊される。2022年の各週刊誌実売数。「文春」23万部、「現代」17万部、「新潮」14万部、「ポスト」13万部、「大衆」8万部、「朝日」5万部、「AERA」3万部。「毎日」は公表を中止。朝日の「論座」も休刊、「文芸春秋」は20万部。書籍だけでなく、印刷媒体の衰退が激しい。(O)

 

 コロナ禍と騒がれてすでに3年、脱マスクがささやかれ始めたので温泉に行こうという話になった。そこで最寄り駅から送迎のあるホテルを見つけ早々に予約。一泊二食、バス代込みの料金は全国旅行支援の割引適用で何と1万円を切った。ワクチン接種の賛否は色々だが、懐にもやさしい温泉に浸かってのんびりしてこようっと。(百)

 

 藤井対羽生の王将戦7番勝負は期待以上の名局、名手目白押しだ。AIでは推し量れない人間同士の駒を通じた対話の底深さを感じる。将棋の奥義を体感するにつれ、改めて日本人の先人の知恵に心からの畏敬の念を感じる。この7番勝負は3月に決着するが、ずっと続いてほしいというのが本音だ。(亀)

 

 世田谷区の豪徳寺、招き猫で有名。近くに100年を超す水色の洋館があり、その歴史をTVで視た。最初の東京市長であった尾崎行雄(憲政の神様といわれた)が英国暮らしの妻のために麻布に建ててその後豪徳寺に移築、地震や戦禍をくぐり抜けてきた。建物保存に関わってきた近所の住人たちの言葉が温かく地元愛を感じた。(京)

 

日銀総裁が代わったが円安が止まらない。米経済は好調で利上げしても景気は後退せず、米中対立で中国が米国債券を売却していることも米金利を引き上げている。投機筋の円売りドル買いも円安を長期化させ、そこに原油価格の高騰が重なる。物価高・値上げラッシュは当分収まらないだろう。(か)