編集委員の「一語一笑」


 傑出した選手もいないのに打つ手打つ手を見事に成功させ世評を覆す好成績を収めたプロ野球某監督の勝運。解説者は「予想しうる可能性をすべてシュミレーションし対策を立てているから」と。「運がいい人とは?」と聞かれた女性占い師、オカルト的な回答かと思いきや、「いい準備をする人」。おーん。物事ツキで片づけるわが短慮大いに恥じるべし。(B)

 

 10/2「ヤマト運輸の3万人一斉首切り撤回」ネットで署名。全労連による初の団体交渉の様子が届いた。配布文書には雇用契約は2024年1月31日をもって終了と書かれているのに会社は「整理解雇ではない、余剰人員が出てお願いをしているだけ」と。一方で個別面談では退職届を提出しないと慰労金(3ヶ月分)は出ないと脅し。これからだ。(こ)

 

 やっと秋らしくなり、久しぶりに練馬の牧野記念庭園まで散歩。我が家から往復10.5キロほど、ゆっくり歩いて3時間半。帰りはバスのつもりだったのだが…。園内はテレビドラマのせいか平日でも大混雑。今まで書屋の建物だけでがらんとした空間が、今春の室内再現展示の公開で当時の様子が伝わってくる。(も)

 

 ロシアによるウクライナ侵略戦争の混迷中、ハマスのイスラエル攻撃以降、毎日死者が500人、2000人とけた違いの大惨事だ。悲劇を前に我々に何かできるはずもなく、今更中東紛争の原因たる英・仏・米等の大戦後の無責任なパレスチナ分割とイスラエル建国を云々しても詮無いが、世界はなんと無力なことか。(ま)

 

 明治神宮外苑で樹木1000本伐採の計画。明治神宮は明治天皇とその奥さんを祭った所だとのこと。その森を壊すというのだから、日頃、天皇を崇拝するべきだと言っている自民党の人たちが反対するのかと思ったら、反対の声はいわゆるリベラル・革新側からが多い。どうなってるの?ウラになにかあるのか?やっぱりカネ?(M)

 

 今年は劇場で映画を100本観ることを目標にした。10月21日時点で73本。あと27本はちょっと苦しいか。大晦日に個人ベスト10を邦画、洋画別に選ぶのが楽しみ。今のところ邦画は断トツで「福田村事件」、洋画は「トゥ・レスリー」が1位。今年は邦画にレベルが高い作品が多い。年末までにこれらを超える作品が現れるか?(駿)

 

 映画「福田村事件」を見た。100年前の関東大震災発生直後から2日3日4日5日と日を追って福田村の住民たちに不安が拡がっていく。「朝鮮人が日本人を襲っている」という噂。誰も実際に見たりしていないのに。普通の人々が根拠のない情報に惑わされて暴走し加害者になってしまう恐ろしさに身震いした。(京)

 

 朝の妙正寺池公園(東京都杉並区)、池の周りを走っている人、柔軟体操をしている人、ゆっくりと歩くリハビリ中の夫と妻と思しきふたり連れ、地面を箒で掃き清めた上で 歌集を手に歌う人。リクエストもあり。この前は頭を剃って松山千春を、一昨日は谷村新司の「昴」を熱唱していた 。(O)

 

 4年ぶりに損保9条の会の講演会に参加。生保9条の会と合同開催ということもあってか、160名を超える参加者の熱気を感じた。渡辺治先生のお話は、とても70代後半とは思えないほど、滑舌が良く、表情が若々しい。私たち一人一人の意思が政治状況を動かす、当たり前ながら最も重要なメッセージを改めて胸に刻んだ。(亀)

 

 老眼と乱視も加わってか、この頃は光ったりブレたりで活字が見にくくなってきた。数年前から医者には左が白内障だと言われている。生活に支障が出てきたら手術を考えることになっていたので、そろそろ年貢の納め時なのかもしれない。やった人からは10分もかからない簡単な手術だからとすすめられるが、どうにも踏ん切りがつかずにいる。(百)

 

  猛暑が過ぎ秋冷の季節。中国南宋の詩人楊万里はこう詠んでいる。平生長夏を畏れ 一念清秋を願う(中略) 書冊は秋に読む可く 詩句は秋に捜す可し 永夜は宜しく痛飲すべく 曠野は宜しく遠遊すべし 戦国時代楚の国の詩集『楚辞』「九弁」以来の「秋は悲しみ」と詠うことに反発している。(か)