雨宮処凛の「世直し随想」

              女性にもっと支援を


 「食べることに困っています。助かりました」「生理用品とても助かります」

 4月20日、東京の衆議院第二議員会館で開催された集会で、こんな言葉が紹介された。

 この日開催されたのは、「女性による女性のための相談会」の報告集会。

 2021年3月、7月、そして21年から22年にかけての年末年始と、合わせて3回開催されてきた相談会では、これまで600件以上の相談を受け、女性たちの悩みを受け止めてきた。

 私もこの相談会で相談員を務めてきたが、仕事、生活、健康、メンタル、夫のDV、離婚、子ども、介護などなど、女性の相談はあまりにも多岐にわたる。

 男性の場合、困窮者支援の団体に相談に来る人は単身が多く、すでに家族と音信不通になっている人が多い。これに対して、女性の場合は子育てや介護といったケア労働を担いつつ、夫のモラハラに耐え続けてきたなどの相談が目立つ。一方、ずっと非正規で働いてきたものの、コロナ禍で仕事を失ったという単身の中高年女性も少なくない。

 年末年始の相談会に来てくれたのは、10~80代と幅広い世代。特に多かったのは40代、50代だ。相談者のうち、無職が26%、非正規で働く人は23%、正社員はわずか5%。正規、非正規を問わず、コロナ禍の影響としてもっとも多いのは失業、次いで減収だった。住まいを失い、路上やネットカフェ暮らしの人も1割程度いた。

 この日、相談会でまとめた政策提言を各党の国会議員たちに手渡した。女性に寄り添った支援の拡充を求めていきたい。