編集委員の「一語一笑」


 今月21日で23年勤めた会社を退職、サラリーマン生活から足を洗います。大学を出て従業員30人ほどの小さな出版社に就職、社会人としてスタート。30歳で損保業界に転職、以来35年業界に身を置きました。47歳、労働組合を結成したことがきっかけで「損保のなかま」編集委員に。残りの人生を楽しみたいと思います。(駿)

  

 近頃は、香典なしの家族葬が多いが、数年前までは葬式は香典を原資に行われることも多かった。アベの国葬も、税金を使わずに、参列者からの香典で営めば、少しは腹立ちも少なくなるのに・・・。出席者の名前、所得や資産額、香典額も一覧表にして公開させ、香典の出どころが政治資金だったり公費だったりしないかチェックする前提で・・・。(M)

 

 港区のインターナショナルスクールの取材をテレビでやっていた。芸能人やIT長者の子弟が通っていて、年授業料が700万円とか。ちなみに私大医学部の年授業料を検索したら、慶応が364万円、慈恵医大380万円、東京医科大490万円、東京女子医大680万円、日大535万円。(O)

 

 頼みもしないのに「マイナンバーカード交付申請書」が送られてきた。テレビでもマイナポイントがもらえてお得だとさかんに宣伝されているが、景品でつっているようで腹立たしい。普及率はやっと半分とか。保険証として使える病院もまだ少ないようだし、10年の有効期限内に何度取得してよかったと思える時があるのだろうか。(百)

 

 「何もうまくいっていないのにうまくいっていると見せることが安倍元首相の言動の本質だった。その象徴が例のアンダーコントロールだった。」(赤坂真理9/20朝日)もともと自民党に理念などなく反共も米国の言いなり。真の保守なら市場自由化や改革はしないし真の愛国者なら外国軍隊の駐留を容認しないはず。「国葬は自民党の葬儀に見える」と。(ま)

 

 久しぶりに魅力的な女探偵ヴィクに会おうとサラ・パレッキーの名作「サマータイム・ブルース」を本棚から探し出した。積立傷害保険を彷彿させる労災保険詐欺、大手企業幹部と労組の腐敗、ジェンダー…37年後もテーマは褪せていなかった。サラは保険会社勤務と作家の二刀流。人は強くなければ生きていけぬが、生きていく資格は「やさしさ」だ。(B)

 

 グロバリゼーションとITデジタル技術の発展により生産工程の海外移転が可能となり、収益性の高い大企業・製造業が国内から消え去ったが、それを穴埋めし、高い賃金を払う仕事が国内で生まれず、十分なセーフティネットを持たない非正規雇用を増大させた。『成長の臨界 「飽和資本主義」はどこに向かうのか』(河野龍太郎著 慶応大学出版会)(か)

 

 久々に幼なじみと会い、公園で積もる話とランチでリフレッシュ。故郷で濃密に共通の時を過ごし、あの自然児だった私達がこの都会で何とか老齢期を迎え、お互いの健闘を讃えたい気分に。便利ツールでコミュニケーション可能な現代だが、やっぱり会って言葉を交わしたり、言葉が無くても無駄な時間や気配を感じだりすることが最高。(も)

 

 円安が進んでも利上げできない状況で、新発10年国債の業者間取引が成立しない日が続いているとか、経済はガタガタ。コロナ、物価高、国葬問題、旧統一教会問題…、内閣支持率が急落。岸田首相は「支持率に一喜一憂しない」と。国民が何に困っていて政治で何を解決してほしいのかはどうでもいい?と。それを言っちゃーおしまいよ。(こ)

 

 多くの国民の声を無視して無理やり国葬がおこなわれようとしている。ありがたい政府の案内状なのに思ったよりも欠席者が多かったらしい。参列者が少ないのは見栄えが悪いと思ったのか案内状の追加を出すハメに。出状の基準は不明で「桜を見る会」に招かれたことのない人にも届いている。国葬の雰囲気を盛り上げる「サクラになる会」の感。(京)

 

  自転車の祭典「ツール・ド・のと400」が3年ぶり開催、台風14号の上陸にもかかわらず、3日間とも最高の好天に恵まれた。能登半島400kmを3日間かけて自転車で1周する本大会、平成とともに始まり34回目を数えた。能登の大自然、沿道の温かい声援、数々の困難を乗り越えての大会関係者の尽力、すべての恩恵に感謝と感動。日本の底力を改めて実感。(亀)