川井塾講義録 

             えっ、どうして6万打?


 東2局西家。6巡目でピンフ三色の聴牌(上図)になった。が、一巡前に南家から下図の捨て牌でリーチが来ているが、ここは勝負で「打3万」と見ていると(ドラは2万)、この打ち手(著名な女性プロ)はなんと「6万打」でリーチと出た。

 「えっ、なんで?まさか、三色を見落としているんじゃないの?」と思ったが、さすがにそんなことはなかった。6万打の理由はこうである。

 「リーチ者が9万を切っているから6・9万はないが3・6万はある。だとすれば3万も6万も危険度は同じではないか、と思ってしまいそうだが実は違う。牌が端によるほどカンチャンやペンチャンの可能性が多い。すなわち6万と3万のリスクは同等ではなく3万の方が高い。その上、この局の場合2万がドラで、カン3万ならドラ付きということにもなる」

 というわけで「6万打」だったのだが、見栄えのする高い手役を期待する野次馬としては「3万打」で「6索ロン」の三色を見たかったという無責任な思いを捨てきれないのであった。


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(詰碁) 九段 石榑郁郎

 

 

「黒先」で生きてください。

 

 ヒント それ以外には生きられないという一手目が盲点かもしれません。(3分で1級)

 

 


 

 

(詰将棋)  九段 西村一義

 

ヒント 初手が急所です。(10分で2段)

     

 

      

      持駒 角金銀桂