編集委員の「一語一笑」



 バレンタインデーなどチョコレート業界の陰謀ではないかと思っていたが、長男の嫁と私の娘の2か所から立派なベルギー産チョコが届いたりすると一転、実にいい習慣ではないかと評価するのが定見のない爺(私)だ。しかし婆さんから一度も届いたことがない。(ま)

 

 新型ウイルスとの「闘い」が声高に言われ、「非常時」が政府・マスコミを通して叫ばれている今、歴史を振り返れば、戦前の総力戦への総動員体制を思い起こされる。「欲しがりません勝つまでは」「贅沢は敵だ」(O

 

 ハローワークでは3年契約の非正規社員がこの3月末で多数雇止めになる可能性があるとか。コロナ渦で失業が増えて今こそハローワークが重要な時なのに。「相談に乗った翌日から相談者の列に並ぶ」ブラックジョーク?私たちの税金はこういうところに使えよ!(こ)

 

 コロナ禍で医師以外のエッセンシャルワーカーにも感謝する声が少しは注目されたが、彼らは構造的に低賃金を強いられたまま。これに対してブルシット(クソどうでもいい)仕事(その典型は嘘を塗糊するために奔走する官僚)は高収入。なぜだ!多くの人に介護やごみ収集の仕事に対する差別意識がある。性差別もいかんが、この差別も許せん。(M)

 

 義母の施設で職員がコロナに感染。濃厚接触者の義母は検査を受け、結果は施設全員が陰性だった。入居者は2週間自室で職員は自宅待機。人手不足でオンライン面会も中止、経過が文書やHPで告知される。半月後やっと窓越し面会が出来たと思ったら、また職員が発症。今度もクラスターにはならなかったが身近に迫ってきた。(も)

 

 同大学を出て同会社に就職して友人は部長、自分は中間管理職で定年、OB会では会長に副会長、しかし友人は会長の後任に別人を推薦、「気持ちの整理がつかない」と朝日新聞の「人生相談」に投書、回答者の上野千鶴子氏が「男ってこんなものですか、いや勉強になりました」と皮肉いっぱいに回答していた。(か)

 

 森喜朗氏の後釜は父娘の関係といわれる橋本聖子氏。聖子の後任が森一族の丸川珠代氏。よくみればみんながみんなかけがいのない森の友ばかり…えっ、加計害のない…森友?…たしか以前どこかで聞いたような気が…近頃どうも、あまりにも早い世間の動きについていけなくて。物忘れひどく、わきまえない私の空耳でしょうか。(B)

 

 後手後手のコロナ対策、その救世主ともいえるワクチン接種が始まった。医療関係の先行接種でスタートしたけどその後のスケジュールは先へ先へと延びるばかり。鼻先のニンジンはなかなか国民に届きそうもない…河野ワクチン担当大臣の鼻息は荒いけどね。(京)

 

 「あれ?何か通ったな」と外を見ると、庭先の木の下に2匹の生き物が。どうも犬ではなさそう。よくよく見ると何と狸!我が家の周りには畑もあるが普通の住宅街で、とても狸の出没するような環境ではない。まあ熊が人里に降りてくる当節では驚くほどのことではないのか。親子か夫婦連れなのか、2匹は悠々と去って行った。(写真も=百)