編集委員の「一語一笑」


 陛下から印綬を賜りいわば位人臣を極めた人を内閣総理大臣というが、漢字が読めず歴史を知らず世迷ごとをいう人、破廉恥にも国会で100回も嘘をつき公私混同する人、まともに説明も国会答弁もできない人がそれだったとは本当に情けない。こんなひどい国もないが、三人とも早く議員も辞めて引っ込むことが一番の国益だ。(ま)

 

 車の買い替えを勧められた。地球環境のため、この際EV車にしようかと思ったが、それを作るのにCO2をたくさん排出するそうだし、充電するための電気は石炭や石油で作られる。特に日本では今後もそれを続けるようだ。古くても使い続けるのが地球にやさしいのでは…とやめにした。何もしないのがいちばん。(M)

 

 憲法改正発議が現実化してきた。「改憲的護憲論」(集英社新書)は「9条と自衛隊の共存」が多数の国民意識と読み解いた上で、単純な「9条守れ」では論理破綻をきたし改憲勢力の攻勢と闘えないという危機感からの大胆な提案書だ。著者・松竹伸幸氏は護憲派ジャーナリスト・日本平和学会会員。専門は外交・安全保障。一読を。(B)

 

 コインランドリー初体験でビックリ。大型乾燥機や洗濯乾燥機は、触ると声が出てドアを開けてとかコインを入れろとか言い、洗剤は自動で出る。小型洗濯機は5kgと7kgの二種あり、50円プラスで洗剤が出て、柔軟剤を入れるタイミングも表示。掲示以外は何も無いので、マゴマゴしていたら、若い親子が来て大型機に洗剤を投入。(も)

 

 中国では米中関係悪化を受けて小学校で「英語科目」が必修から外され、「習近平思想」が新たに必修科目になった。戦前の日本では、鬼畜米英、英米撃滅で英語使用が禁止され、国民学校で「修身」を学ばされ臣民教育が行われた。中国は日本の歴史をしっかり学んでいますなあ。(O) 

 

 喪中のハガキが次々と届く。新聞の訃報欄に友人夫の名前も。いとこからのハガキで5月に叔母が亡くなっていたことを知った。昨年叔父からの年賀状に叔母のことを「首から下は動かないけど頭と口は達者だ」と書いてあってひと安心。ホームに入っている叔母より高齢の叔父の一人暮らしを心配していたのに。(こ)

 

 2013年に国民300万人に打たれて深刻な被害が出た子宮頸がんワクチン。未だ多くの人が後遺症で苦しんでいるのに、再開しようとは。一体誰のため?何のため?「3回目」「子ども向け」の動きと根っこは同じでないのか。今こそ気付き、行動するとき。「今だけ金だけ自分だけ」の方々が支配する時代に終わりを告げよう。(亀)

 

 インターホンが鳴り出てみると、若い作業服姿の男性がこの先で改修工事をやるのでご挨拶をと言う。我が家の前を作業車両が通るからというのだが、3カ月程前にも同じようなことがあった。しかし近所で工事を始めた形跡もなく、わざわざ来る必要があったのか疑問だ。隣は空き家だし、家の様子を探りに来たと思うのは勘繰り過ぎだろうか。(百)

 

 バッタのように大きく大あごで皮膚に食いつく蟻。軍服、ベルト、耳を食べる鼠。ゴキブリは口から唾液を吸い、軍靴に潜んで足の爪、傷口を食べる。深い眠り落ちてしまうと、蟻や鼠に食べつくされるから、象に倣って立ったまま眠る。かくしてインパール作戦が展開されたビルマの密林は白骨街道と化した。呉明益の『自転車泥棒』の一節。(か)