編集委員の「一語一笑」


 運転手が年取る前に最後の長距離ドライブ旅行でもと考えていたが、コロナ禍でそれも不可能になり、いろいろ考えた末、車を手放した。もともと私は免許証を持っていなかったから運転はもっぱら愚妻依存だったのだが、これからどうなるか。通院や近くの買い物は散歩がてらとして、遠い墓参りや孫の顔を見に行くのが難しくなるかも。(ま)

 

 「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」、1887年アクトン卿の格言だ。抑圧者は生き延びるために、自身の行動について力を持たないものたちに対して説明する必要がないし理解する必要もない。まさにこの8年間のアベスガ政権の姿だ。(O)

 

 「革命権」。近代市民社会成立時にジョン・ロックによって定式化された「圧政に対する人民の根源的権利」だ。アメリカ独立宣言はそれを権利のみならず「義務である」という。なんと気高くロマンに満ちた思想だろうか。そのアメリカで法学を修めたはずの弁護士が「暴力革命云々」とセコイ嘘で他党を攻撃する言説の底の浅さよ。(B)

 

 3回目接種に向けた動き自体、「有効性」破綻の証明。さらに、既に夥しい数の人が犠牲になり、被害で苦しんでいるのに、12歳以下の子供にまで打たせるのは狂気の沙汰。「治験」中の注射に身の健康を委ねる危険性を自覚しない限り、子供にまで犠牲を拡げるのは必然。将来に禍根を残す。今こそ目覚めよう!(亀)

 

 マイケル・サンデルは「実力主義も運のうち 能力主義は正義か?」と問題提起。日本の政・官・財・学・報の支配層(=東大を筆頭とする難関大学出身)は、「お勉強による序列は、各人の努力が反映された公平で公正な競争の結果である」という考えに固執し、格差固定を黙視。そんな中、中国では「塾禁止令」。習近平を見習え。(M)

 

 P2P保険、いわば割り勘保険、保険金の支払いというリスクを加入者が割り勘で賄う。複数人のグループで組成した保険商品に関して、複数の契約者が保険料をプールし、補償対象となる事故が起これば保険金を支払う。中国やアメリカで大きく成長している。クラウドコンピュターやAIによって保険のあり方が根本から変わっている。(か)

 

 涼しくなってきたので妹との散歩が復活。まずは神社の石段を登る。息を整えていると臭うのが銀杏、さっさと通り過ぎて栗畑に出る。道に落ちているイガを覗きながらゆっくり歩くが未だに中身にはお目にかかれない。いい香りは金木犀?それにしては花が白っぽくて香りも弱い。聞けばこれは銀木犀だという。金銀あるなんて知らなかったー。(百)

 

 重い腰を上げ、家のリフォーム準備の片付けを始めた。老人2人の生活を考えて60代の内にと思っていたが、仕事が続いたりして時が過ぎた。出来るだけ自立した暮らしが続けられるような改善と補修が望みだが、予算には限りがあり木材等が高騰しているとか。積極的な終活ではないが、工事開始まで大量のゴミとの闘いが続く。(も)

 

 リモートワークが推奨され進められている。在宅でできる業務も多いけれど、紙ベースでのやり取りや現物の確認が必要だったり等、現状ではできない業務もある。また上司に判断をあおぐ必要があっても顔を合わせないので余計な労力と時間がかかる。旧来の仕事のやり方は温存したままリモートの形式だけ追求するから問題は山積するばかり。(こ)