天野ともよ「潮風短信」

              コロナ禍の職場


 私の課ではそれぞれの業務分担を考慮しながらシフトを決め4月は出社が週2回、5月からは週1回の出社で業務を行っている。週2回とか、全員出社しているところもあるようだ。

 ネット環境がない人は交通途絶休暇(有給休暇外で上限なし)ということで自宅待機。出社時は地域職がだいたい2名。事務のアシストをしているチームはパートさん2名の時や社員1名とパートさん2名などのシフトになっている。

 課長や部長は基本的に毎日出社している。出社人数が少ないので、今まで担当してなかった業務を漏れのないよう行う。前日にできなかった業務はメールでやり取りしスムーズな運営を心がける。

 自分自身が出社した時には、やりたい業務、書類のチェックや送りこみなどをこなしているうちに、あっという間に1日が過ぎていく。残業せずに帰りたいところだがなかなかそうもいかず、だいたい帰るのは18時過ぎ。

 

 勤務人数が少ないと、お昼の電話番をどうするかがビミョーに難しい。 毎日出社している課長や部長は普段通りに11時半になるとお昼に出かけて行く。ということは、11時半から12時半までは誰かがいなければならない。先日、午前中に来るはずの社内便が遅れたため、担当者がお昼に出かけるのが遅くなり、その彼女が戻ってくるのを待っていると、課長がのんびり13時くらいになって私に「お昼行った?」とか言う。「いいえ~Rさんが戻ったら行きますけど~」。やっと休憩が取れたのが13時半過ぎ。

 常々思っていたのだが、男性社員が11時半からお昼に行くのは既得権なのか!今はただでさえ人数少ないんだし、アンタ達、ずっと連れ立って出かけてコロナに感染したらどうすんのよ!分散したらどうよ!ふん!とお腹のすいた私は実に腹立たしかった。それにしても、気が利かない人たちよね~と思う。

 

 さて、在宅勤務はどうかというと、通勤がない分ストレスはなく、朝ゆっくりできるのはありがたい。連絡や問い合わせなどメールで何とかなる部分と、「あ、ちょっと電話で話しておいた方がいいな」という時がある。職場の出社人数が少ない事を考慮しながら、在宅でフォローできることはないか考えながら業務を進める。思ったよりも業務ができるかなと感じる部分と、自宅は居心地がいいが若干の孤独感もあり、これでいいのかな?と思うこともしばしば。

 会社はコロナ後に備え、先を見越した業務ができる社員を求めてくる。会社の言いなりに頑張るのもあるだろうし、うまくすればポジションも上がるかもしれないが、果たしてどうかな?使い倒されて終わるような気もしなくもない。

 「在宅勤務なんだから、残業しないでね!」と言われているので17時過ぎにはさっさとパソコンの電源を落としている、今日この頃である。