潮風短信 

              天野ともよ


                         名前を覚えない上司、その後                                                                                         


 11月号に書いた「部下の名前を覚えない上司」という記事のその後を書こうと思う。
 件の部下の名前を覚えない上司と反りが合わない入社3年目の男性社員がいて、彼はある時から会社に来なくなり、結局会社を辞めた。

 昼休みに文句を言っていた若い女性社員の一人は転職を決め、もう一人は転勤することになった。さて、その上司ももうこれは転勤しかないだろうと周りは思っていたのだが、そうはならず・・・それというのも部長は来年度、3年目でいよいよ自分の転勤なり昇進先が気になるところである。

 名前を覚えない課長は課内のマネージメントはさっぱりダメだが数字には異様な執着心を持っている。手放すわけにはいかないのだろう。結局部下を犠牲にしてでも自分の出世や身の振りを取ったとしか言えないのじゃないだろうか。所詮部下は自分の出世のための駒の一つであろう。

 偉くなればなるほどにわがままやせっかちがまかり通っていく。そうそう最近面白い言葉を教わった…「今だけ、金だけ、自分だけ」。悲しいかなぴったりじゃんね。誰だって自分が一番可愛いからね。

 転職や転勤になった人の後任で来る人達が名前を覚えない上司の元で嫌な思いや話が通じなくてムカつく思いをしなければいいけれど。
 
 話は変わるが今回のコロナ騒ぎ…「今だけ金だけ自分だけ」派に軍配が上がるだろうか??? 大変な事態だが大きく何かが変わるのではないかとも思っている。
 さてどうなるか。