編集委員のごあいさつ 「一語一笑」



 中国4.9%成長でも就活厳しく、月給想定の3分の1 「日経」に載った記事である。新型コロナウイルスの打撃からいち早く抜け出したといわれる中国だが、新卒大学生の就職だけでなく、コロナの爪痕があちこちに残り、デジタル国家中国の下で貧富の格差も拡がっている。(か)

 

 菅首相の「政治家の覚悟」改定版では民主党政権を批判した議事録など記録保管の重要性に係る部分が削除された。安倍政権をみれば恥しくて残せないだろうがこれを語るに落ちるという。文春が削除したなら忖度はマスコミに及ぶ。「危険な兆候は初めにつぶさないと手に負えなくなる(むのたけじ)」。(ま)

 

 最近の官邸用語辞典新出語。「総合的・俯瞰的」=「恣意的」。「強制するものではない」=「言うことを聞かなかったら、予算や人事でどう扱われるか、覚悟をして、よろしく忖度せよ」。「承知していない」=「当然知っている。聞くだけ野暮」(M)    

 

 「インフルエンザの注射はいつやるのが効果的か」で高校時代の仲間4人がラインで応酬。11月がベストということになりました。そして地域で異なる65才以上の接種料は、無料が1人、1500円が2人、収入により無料が1人。結論は「裕福な自治体に住みたい」でした。(百)

 

 久しぶりに喫茶店に行ったら「寿司バー」になっていた。おじいさんが店番していた刃物屋は「飲み屋」に改装中、閉店した「飲み屋」もあちこちで見るけど。自然食カレー屋は「ケーキ屋」に。コロナで街がどんどん変わっていく。(こ)

 

 亡くなった井出孫六さんの『「太陽」の葬送』は、刊行物が明治政府の富国強兵、戦意高揚に貢献した歴史も掘り起こしている。連綿と続く軍国主義の底流は現代のスポーツ新聞の野球記事にも受け継がれている。「主砲」「核弾頭」「撃沈」「先頭弾」…かつては「切り込み隊長」なんて血生臭いものも。(B)

 

 韮崎に移住し農家になった友人を訪問。庭先に冠雪した駒ヶ岳・鳳凰三山の姿が見事。新米と野菜を貰い、夜はGoToを利用し普段は行けない西山温泉ギネスの宿を堪能。帰路、クーポン券の使える「道の駅」で名物の枝豆等お土産を買い残さず使う。(も)

 

 ゴールドライダーというヒノキ科の針葉樹を鉢植えで購入、ベランダに置いた。気を付けて水やりしてたのに10日で枯れた!植木屋さん曰く「一番扱いが簡単なんだけど」って。この夏の長い極暑のせいにしたい。(京) 

 

 「言葉の伝承ー自転車でデリバリーしている若者3人が休憩をしていた傍を通りかかった。客の話をしていたらしい。その中の一人のこんな言葉が飛び込んできた「オレハサンゴクジンハスキダヨ。チップヲクレルカラ」。サンゴクジン=三国人、決して死語ではないのだ。(O)