かほるの職場短信


                                                           小山 薫


  

 1人暮らしの母が運転免許を返納、自動車保険を解約しました。代理店から電話があって「火災保険以外に何か加入していますか」と聞かれたそうです。他には何も加入していないと答えると「日常生活賠償がなくなるので、火災保険に追加した方がいいですよ」と言われたとか。至急手続きをするよう伝えました。私も気が付かなかったのですが、保険のプロならではの、ありがたい助言でした。

 

以前、私が担当していた代理店のYさんは2代目です。他の6人のプロ代理店などと合併、代理店の規模は拡大しましたが、会社が進める代理店統合政策は、代理店にとって先の見通しは厳しいと言っていました。手数料収入の問題、会社の統制力強化、統合後の代理店同士の人間関係等々…

Yさんの息子さん2人は弁護士と公務員。「息子たちが代理店は継がないと言った時は正直ホッとしたんだよ」と。

 

契約者にとって必要で、ありがたい存在の代理店。その代理店が、子どもにも継がせたくない夢のない状況に置かれているなんて…。

 

 結局、Yさんは、契約者の息子さんに仕事を引き継いでもらうことになり、代理店人生にサヨナラすることになりました。