損保雀士・川井吉太郎の「麻雀日誌」 と囲碁将棋コーナー


安全策が裏目。白を打っておけば…

 

(上から①②③)

 

 3月の本紙読者麻雀大会(16名参加)のことである。各自4局闘い、最終局優勝決定戦は通算1~4位が同卓で優勝を争うシステムである。

 

連覇を目指すB氏は今回も順調にポイントを伸ばし、2着者N氏に1万7千点差をつけ、オーラスを親番で迎えた。N氏としてはB氏から直撃満貫では届かず、ハネ満ツモが逆転優勝の条件である。15巡目にN氏からリーチが来たところで、B氏は6万を引いて①となった。場に一枚出ている白を打てば1・4・6・7万の好聴牌。だが、もう点数は必要ない。しかも、ドラが見えない現状では万一の「ハネ満リスク」もあり得る。それに、2万はN氏の現物。ここは、しっかり降りに回って優勝を確定させる、というB氏の戦略と戦術は間違いではなかった。ところが結末は皮肉だった。直後のN氏のツモが4ピン(②)。一発・裏ドラ(9ソー)3枚でジャストハネ満!大逆転である。

 

白は下家のK氏のロン牌だった。優勝に絡んでいないK氏の手牌は③。B氏が白打ならK氏の満貫だが、それでもB氏の優勝は動かなかった。優勝のためには白打が「正解」だったというわけだが、それを言うのは結果論だ。ともあれ、B氏には最悪のシナリオとなってしまった。麻雀は怖い。

 

 

 

 


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 詰将棋出題 九段 西村一義

 

  持ち駒 金桂

 

「ヒント」 飛車を活用してください。
 (10分で2段)

 

      
  

   

   

 

  詰碁出題  九段 石榑郁郎

 

【黒先】好手順でナカデにします。(7分で1級)