TAKAKO「職場短信」


                台風の日、乗り継ぎ出社への冷たい対応                                             


 今年9月の台風15号のときのことです。

 私の住んでいる千葉県地域は早朝から停電でした。 当初は携帯の基地局もダメで情報収集はラジオのみでした。 しかし、都内では停電被害がなかったためか、どのラジオ局も通常の放送内容で、こちらが必要としている鉄道の運行情報は報道していませんでした。 冷蔵庫は中の物が傷むのを防ぐため開けられず、窓を開けても無風で室温は上がり続け自宅待機が困難になってきました。

 

 その後、携帯だけは繋がるようになったので、会社に連絡を入れ出社することにしました。 駅に着くと電車はまだ運転しておらず、再開するのは午後になるが振替輸送は行っていないといいます。 理由は、「どの鉄道会社も同じ状況だから」とのことでしたが、その時間帯には既に運転再開をしている路線もあり、どの鉄道会社も同じ状況なら各社相殺(そうさい)で振替輸送すればいいではないかと思いましたが、納得が出来ないまま正規運賃でバスと電車を乗り継ぎ出社しました。

 後日、交通費を精算しようと人事・総務部に問い合わせたところ「会社が認めた通勤ルートで出社していないので交通費は支払えない。上司の出社命令があった場合か上司がその出社を適正と認めるのなら支払う」という回答でした。 通常の通勤ルートが利用出来ず、そうせざる得なかった状況で業務に極力支障がないようにした努力を認めないなんて。

 

 鉄道会社もわが社も冷たく、納得出来ないことばかりです。