今月の「ひと」
ロックバンド「Teddy Boy」の「てら」さんこと
寺田 裕一さん
文と写真 小山 薫
写真一番左が寺田さん
のりぴーさん(損保関連会社勤務)に誘われて男性4人グループのロックバンド「Teddy Boy」のライブに行きました。場所は千葉のライブハウス「8Beet」です。
まずは「SEASON IN THE SOUTHERN」が登場。全曲サザンオールスターズナンバーです。立ち上がってノリノリの人やいっしょに歌う人も。
続いてお目当ての「Teddy Boy」登場。「てらさ~ん!」との黄色い声援も飛びます。そして休憩もなしにトークとCarol(※)の曲のオンパレード。
出演前、私服の時には冗談を言ってお腹をたたいて笑わせていたおじさんたちも、革ジャン姿で、とってもかっこいいのです。お客さんは様々なペンライトを振り回し、うちわで扇いであげたり、踊ったり…大ブレイク。ほんとに楽しいひと時でした。
(※Carol=70年代の伝説的ロックバンド。メンバーに矢沢永吉など)
ライブの後、てらさんを独占してインタビューさせていただきました。
「『損保のなかま』については富士火災の外勤社員時代から知っています。私は全損保富士支部組合員でしたし。コンセプトに『代理店にとって扱い甲斐のある損保を』と入っているのがいいですね」と。
現在のメンバーとは2014年からの仲間ですが、てらさん自身は、中断していた音楽活動を再開したのは2000年です。再会した幼馴染の女性から「もう音楽やってないの?」と背中を押されたことがきっかけでした。その彼女は2年後に33歳で子ども2人を残してこの世を去りました。20年も活動を続けられているのは、その幼馴染の声を無にしたくない、という思いもあるからでしょうか。もちろん、ファンの人々から「私たちを元気にしなさい!」と言われることもエネルギーになっているのでしょう。
寺田さんは言います。「ライブでお客さんを元気にできるし、それで自分も元気になれることが素晴らしい」と。
ちなみに「Teddy Boy」の由来はCarolの代表曲「涙のテディボーイ」から。
(てらだ・ゆういち 今年8月、27年間働いた富士火災を退職して代理店㈱KRCに転職。15歳を筆頭に4人の子どもの父)
寺田さんの今後のライブ予定
2019年12月 9日 19:00~ 千葉エイトビート
2019年12月21日 19:00~ 横浜ゴールデンカップ
2020年 2月 9日 19:00~ 千葉ANGA
社会の調和と安泰に必要な五常の徳は、「仁・義・礼・智・信」だと儒教が教えている。なかでも重要なのが「仁」と「義」である。それは人間が守るべき道徳で、礼儀上なすべき努めのことである。日本人が大切にしている基本的な価値観でもある。
10月10日、公明党は政権を離脱した。
公明党は連立維持の条件として「靖国神社参拝」「裏金問題の解明」「企業献金問題」の対応を連立維持の条件としていたが、これらに対して自民党から明確な回答がなかったからだとしているが、自民党は「一方的に告げられた」と言っている。
私は、公明党が連立の条件を出したとき、その条件に一瞬「今さら?」という気がした。連立を組んで26年、その間、それらは何度も問題になったはずである。それを容認(?)してきたのに、なぜ、今になってそれを頑なに主張するのかと思ったのだ。だが、それは、民意に押されているからだと好意的に解釈していた。
自民党の党大会で、高市早苗が総裁になり、麻生太郎が副総裁になった。常識的に考えると、新総裁はいの一番に連立を組んできた公明党に挨拶に出向き、その上で「今後、どうしましょうか?」と相談するのが筋であろう。
だが、そうではなかった。高市と麻生が最初に会ったのが、国民民主党代表の玉木雄一郎だったのだ。当然、政権協力の話をしたのだろう。
「仁」と「義」に続くのが「礼」である。これも日本人の基本的な価値観で、日本人はこれらに欠ける人間を徹底的に嫌う。
自民党は、支えてくれた公明党に「仁義」も「礼節」も示さなかった。公明党からすればそれは侮蔑されたことであり、屈辱と怒りを感じたはずである。私だって相手がそういう人間なら、さっさと見切りをつけて縁を切るはずだ。
1973(昭和48)年『仁義なき戦い』という映画があった。シリーズで5作創られ、1999(平成11)年「日本映画遺産200」にも選ばれている。
ヤクザを主人公にしているが、ヤクザ映画でも任侠映画でもない。義理と人情、恩義と裏切り、愛と憎悪、怨念と殺戮を描いた群衆活劇で、戦後日本の暗黒社会を描いていた。
石破首相の退陣から総裁選、新総裁誕生と今までの政局をみていると、権力を握るための打算と工作、陰で暗躍する長老たちばかりが目につく。映画は「仁義なき社会は抗争を生む」といっていたが、自民党内部はまるでこの映画のようである。
かつて、自民党と有権者は、政策より義理と人情でつながっているといわれていた。そのころの自民党には、まだ「仁・義・礼」もあったということだろうが、今はカネがすべてのようだ。「五常」の残るは「智(道理をよく知り、知識が豊富)」と「信(情に厚く真実を告げ約束を守る)」だが、自民党はそれさえも失ってはいないか。