TAKAKOの「職場短信」


                                                           TAKAKO


 今年も地震や大雨・台風と自然災害が相次いでいます。災害の規模によっては、臨時の保険金支払い請求を受け付ける受付センターを開設することになります。

 

損害調査部門は、すぐにでも受付センターを開設したいので、被害状況がはっきりする前にでも、受付センターの開設・撤収手配を請け負っている私の部署を急がしてくるのです。私は一人で複数エリアを受け持っているため、担当エリアで災害が相次ぐと目の回る忙しさで開設手配を進めていかなければなりません。

 

  近隣で転用できる物を探し、取引先の輸送会社全てにあたり、最短で納品出来る会社に輸送を依頼しますが、災害直後は道路事情が悪かったり、同業他社や自治体と輸送会社の取り合いとなるため当然、輸送費が高くなります。

 

   しかし、そんな苦労と高額経費をかけて開設した受付センターも、わずか4・5日で閉鎖・撤収することがあります。 撤収も開設同様、早急に行わなければならず、また高額な費用がかかるのです。そんな心配をする私をよそに、上司はと言えば、普段は「経費節減、古くても使用出来るものは使用せよ」と、私たちに徹底しているのに、受付センターに関しては経費のことなど念頭にないみたい。情報をきちんと把握せず闇雲に先を急ぎます。

 

会社の利害とか社員の苦労より、上の命令を忠実に、いかに早くやったかで自分を売り込みたいだけなのでしょう。みんなが持つ違和感は、そこのところです。